家の中にいるわけ
Grunner til a vaere inne - 03/10/01
元記事:Terje Eidsvag in Adresseavisen 翻訳:あきこ

ポール・ワークター・サヴォイはSavoyの4枚目のアルバムの仕事が終わり、a-haの次のアルバムの曲を作り終えているはずだった。彼は息子を授かり、その成長を見届けたいと思っている。だが先ごろ、彼の家の周辺は焼き尽くされてしまった。

(写真下の文・以前より多くのレビューで、Savoyのニューアルバム『Reasons to Stay Indoors』でのポール・ワークター・サヴォイのボーカリストとしての成長が賞賛されている)

9月11日にアメリカで起こった大規模な爆撃事件の後、ポール・ワークター・サヴォイの友人たちは彼に電話を掛け、彼にはもっと“家の中にいる理由(Reasons to Stay Indoors)”があったと言った。『Reasons to Stay Indoors』はSavoyの4枚目のアルバムのタイトルだが、このタイトル曲には、全く別のことが描かれている。学生街に住んでいて、人生において何をやったらいいのか分からずにいるというもの。ポールは未だに、CNNで家の周りの様子を見るのは変な感じだと言っている。彼は爆撃のあった日以来、『Manhattan Skyline』を聴いていない。彼は、この曲には“やり直し”が必要だと皮肉っぽく話した。

「『Manhattan〜』のことなど考えてもなかった。おかしなことだよね。88年からずっと同じ所に住んでると、自分も地域の一部になるというのに」と彼は言い、ニューアルバムの中の曲、『Face』にはニューヨークの思いが綴られていると語る。

a-haのバージョンは好きじゃない

ワークターはSavoyの4枚目のアルバムと共にノルウェーに到着したばかり。a-haの4枚目のアルバムは『East of the Sun, West of the Moon』だった。Savoyはバンドとして、a-haが当時たどり着いた場所とは完全に違う場所にいると彼は思っている。

「Savoyの方が、ずっと速いスピードで進んできた。植物の育つ具合が違うようなものだね」と彼は言う。
「最高のデキの曲はSavoyのために取っておくというのは本当ですか?」
「いや、それは、僕の言ったことをちょっと間違って捉えてるね。アルバムを作っている時、僕はいつもベストな曲を選んでるよ。a-haのアルバムだろうがSavoyのアルバムだろうがね。何も残らなくなるんだ。いつも締め切りがあるし。a-haの次のアルバムの締め切りはもう過ぎてるし」
「a-haはSavoyの曲をプレイしましたね。ニューアルバムにa-haのバージョンとして入れたい曲はありますか?」
「僕にとってはある意味、曲は曲に過ぎないんだ。いろんな風に演奏できるからね。a-haの『Velvet』は特に気に入ってるわけでもない。『(a-haのVelvetをやって)何になるって言うんだ』って思ったよ」と彼は言う。

モートンからインスピレーションを受けたわけではなく

ニューアルバムでのポール・ワークター・サヴォイのボーカリストとしての成長を賞賛しているレビューは以前より増えている。それに対し、彼は、特に意識して歌ったわけではないと語っている。
「もっとリラックスし始めたんだ。年を取り始めた。ファースト・アルバムでは、歌わなくちゃいけないのが苦痛だった。今はそんなに大変じゃなくなったよ。歌詞と気持ちが一致している限りはね」
「それでは、マグネ・フルホルメンのソロシングルを聴いて、歌手としてもっと自信を持ったわけではないんですね?」
「いや、あの曲は聴いてない。いつリリースされるの?」とワークターは言い、彼がノルウェーに着いたばかりだということと、仕事以外のことに関してはa-haのメンバーはそれほど密なコンタクトを取っているわけではないことを示した。
「a-haの次のアルバムはいつ出ますか?」
「再結成した時、僕はアルバムごとに2、3年、間を置くべきだと思ってた。今じゃ世間の人々が、早くしてほしいと言う。僕は少し間を置くのは全然構わなかった。でも、締め切りに追われるくらいになるのを12の頃から夢見てたんだ。どのアーティストにも締め切りがあって、新しい曲を書かなきゃいけないわけだし」
「ニューアルバムには、あなたが父親になったのが分かる所がありますね」
「うん、1、2ヶ所、そう思われる所があると思う。そういう、家族がいることとか隠してるバンドって多いよね。ヘロインほどカルトじゃないんだろうね。息子がそばにいるのが嬉しいんだ。そうなると他のことをするにも考え方が随分変わってくるんだ。今は以前に増して、夜、息子が床についてから仕事をするようにしてる。彼がどんな子供時代を過ごしたか、後から何かで読んで知るなんてイヤだからね」とポール・ワークター・サヴォイは言い、Savoyのライヴは、早くてクリスマス後のノルウェーになるだろうと語った。